こんにちは!
元某居酒屋チェーン店、店長のサクです。
ご覧いただきありがとうございます。
さて、店長として働く皆様はこんな悩みがありませんか?

お店の売上が上がらない、何をすればよいのか分からない…



頑張っているのに会社から評価されない,,.
チェーン店の店長であれば当てはまる方が多いのではないでしょうか。
今回は、上記のような悩みを、私の実体験をもとに解決できた方法をお話したいと思います!
少しでも皆様のお力になれれば幸いです。
外的要因と内的要因の理解
悩みを解決するために、大前提として理解しておくべきことは「外的要因」と「内的要因」を混同しないことです。


シンプルに言うと、店舗のスケールで考える際に「自分ではどうにもならない問題」「自分でどうにかなる問題」を分けて考える必要があります。
昨今、居酒屋のみならず飲食業界全体が変革のときを迎えています。
それらは「自分ではどうにもならない外的要因」として、飲食業界全体に多大な影響を及ぼしています。
例えば・・・
- 感染症の拡大で在宅ワークの普及
- 社会情勢の変化で物価、人件費の高騰(原材料不足や輸出入制限、働き方改革など)
- 人口の減少
- お酒を飲む若年層の減少
- 人手不足を補うDX化の推進
などが挙げられます。
伝えたいのは、自分ではどうにもならないことを悩んでも仕方ないですし、ストレスになるだけです。
アンテナを張るという意味ではとても重要な要素ですが、まずは内的要因(自分でどうにかなる問題)に向き合うことをお勧めします。
例えば・・・
- 常連を獲得する
- スタッフ教育
- 販促を提案する
- 売価を上げる
- 営業時間を見直す
などが挙げられます。
自分でどうにかなることは何か?
これらに気付き、行動していく力に変えていくことが大切です。
「外的要因」「内的要因」の大前提をご理解いただいた上で次にお進みくださいね。
OODA(ウーダ)を意識する
さて、さっそくですが私が売上や会社からの評価に対して悩んだ時に試したのが
ずばり「OODA」という思考法です。
OODAとは、Observe,Orient,Decide,Act それぞれの頭文字を取った思考法の一つです。
- Observe【観察】客観的に、結論ありきにしない
- Orient【状況判断、方針決定】より良く出来ないか可能性を探る
- Decide【意思決定】変わらないうちに考える・決定
- Act【行動】変わらないうちにやる、Oに戻る





え…PDCAで教わったんやけど?



ふーん…だからなんやねん
気持ちは分かります!笑
なぜなら、私も前職で教わったことは「PDCAだけ」だったからです。
そして何かないかと模索しているときに出会ったのが、
この「OODA」という思考法です。
PDCAとOODAを上手く使い分けることで、様々な改善・効果に繋がりました。
PDCAとOODA「目的の違い」
まず「PDCA」と「OODA」はそもそも目的が違います。
目的から比較してみましょう。
- PDCA・・・継続的に品質管理や業務改善を行うための手法
- OODA・・・現状にあるものから最善の判断を下し、即座に行動を起こすこと
PDCAは主に、中長期的な業務改善を目的とし、計画~改善までを回すために使います。
これ自体は何も間違ってませんし、当然必要なフレームワークです。
しかし目まぐるしいスピードで変化をしていく昨今の情勢で、特に飲食店の現場において
PDCAでは時間がかかり、対応が遅れてしまうなんてことが多々あります。



2か月前にやっていれば…



その施策、遅いよ…
なんて感じたことはありませんか?
OODAは簡単に、「今を知り今に合わせる」ということです。
要するに、PDCAとOODAを上手く使い分ける。
この記事でPDCAとOODAについて詳しく書いてしまうと長くなってしまうので、
具体的な詳細を知りたい方は下記リンクも見てみてくださいね。


つまり、PDCAというフレームワークのみで戦っていた私が、
OODAという思考法を新たに取り入れたことでこんな変化がありました。
- 視野が広がった
- 行動力がついた
- 改善スピードが上がった
今来ているお客様はどんな人か?何を求めているか?
スタッフの現状はどうか?どうなってほしいのか?
近隣の競合では何が売れているか?マネできそうか?
上司は今何を考えているか?会社は自分に何を求めているか?
こんなことを考え、向き合い、即改善できそうなところから着手していく。
そんな変化がありました。
PDCAでは時間がかかりすぎる
OODAを知るまでは、ただひたすらPDCAに頼っていました。
具体的には
- 現状を分析する(何が売れてる売れてない、時間帯別売上分析、属性分析、教育状況など)
- 改善箇所を探す(売上、人件費、原価、接客、サービス、売価、商品、PR、POPなど)
- 準備(企画書を作る、資料をつくるなど)
- 上司に報告、相談、計画の策定、擦り合わせ
- 実行できることを実行する
- 評価(上手くいったこと、上手くいかなかったことなど)
- 改善(次どうするか、やり方を変えるのか、辞めるか、何を改善するかなど)
やっていることは間違ってないし、寧ろ正しいと思っていました。
しかし、コロナというかつてないほどの影響を受けたときに、このフレームワークでは通用しませんでした。
なぜか?
PDCAでは時間がかかりすぎるからです。
確かに「中長期的に改善する」という視点、取り組みは非常に大事です。
ただコロナのような影響には、到底太刀打ちできません。
即行動、即改善というように思考を切り替えないことには、ただただお店が潰れるのを待っているだけのようにさえ感じました。
計画までの準備に時間がかかり、実行するときには時すでに遅し。
だからこそ、「今を知り今に合わせる」というOODAの思考法はピッタリでした。
出来る事ならなんでもいい。
とにかく行動を起こし、改善するというのを高速で繰り返す。
それがモチベーションに繋がり、プロセスを評価され、結果として売上や人がついてきます。
私が取り組んだことは、基本的にすべて「引き算」です。
例えば
- 売れていないメニューは無くす(仕込み時間、仕入れ金額削減)
- 無駄なPOPを剥がす(売りたいもの、売れているものを明確にする)
- 売れない時間帯、曜日は閉める(人件費コントロール、休日の確保)
- 売価を上げる
などです。
要するに、無駄をなくすことから始めました。
これらは当然本部の承認は必要ですが、
具体的な数字をもって提案すれば、概ね通るはずです。
そして居酒屋でもなんでもそうですが、売上よりも利益です。
特に働き方改革などの煽りをうけて人件費を圧迫している、物価高騰で原価が高騰しているなど
「売上は変わっていないのに利益が減っていく」状態を脱却する必要があります。
そのため、無駄をなくす「引き算」から始めました。
整理して、必要なものを足していく、このほうがシンプルだと思いませんか?
無駄なことは、往々にして現場という最前線で働く店長が一番理解している筈です。
OODAとPDCAを使い分ける
PDCAというフレームワークに、OODAという思考法を加えたことによって
- 視野が広がった
- 行動力がついた
- 改善スピードが上がった
結果として無駄をなくす「引き算」という答えにたどり着いて
- 売上よりも利益の改善(無駄をなくす)
- プロセス、結果を上司や会社に評価された
といった経験があります。
そして何よりも、継続して繰り返すことです。
現状に満足せず、常識を疑う目を養う。
そんな気付きをOODAという思考法は与えてくれます。
もちろん、PDCAもOODAもメリットデメリットありますので、上手く使い分けてみてくださいね。


終わりに
いかがでしたでしょうか?
この記事を読んで、OODAという思考法を知ったことにより
気付きを力に変えて、想いを形にして、働きを豊かにしてくださると大変うれしいです。
ありがとうございました!
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