飲食業界において、バイトテロやバカッターといわれるSNSを中心とした炎上が世間を騒がせています。
私は元居酒屋チェーン店の店長だったこともあり、大変残念に感じるニュースばかりです。
大手回転寿司チェーンのスシローのバカッター、串カツ田中の新入社員の告発などをきっかけとして
衛生管理やパワハラ、マニュアル徹底不足などの問題に関して関心が高まっています。
それらを受け、日本の飲食業界全体が衛生管理やマニュアル、コンプライアンス遵守などの再確認と徹底を求められています。
飲食店で働く人は、業界の将来性や自身のキャリアにとても不安を感じていることと思います。
そういった人の不安を少しでも払拭するため、
- 居酒屋のスタッフ(店長、社員、アルバイト含む)がやるべきこと
こちらについて述べたいと思います。
参考にしていただけますと幸いです。
※あくまで個人的な意見、解釈です。
居酒屋スタッフがやるべきこと

一言でいうと「常識を疑うこと」だと考えます。
- エリアマネージャーやSVでない限り、ほとんどのスタッフが毎日同じ店で働く
え、当たり前じゃない…?と思った人はまさに黄色信号です。
何がいけないのか?解決策も併せて説明します。
良くない環境

ほとんどのスタッフが毎日同じ店で働く
- 最低でも週1回、他店で勤務する体制をつくる
- 少なくても月1回、競合店調査の時間を設ける
エリアマネージャー、SVや経営層ではない現場スタッフは、基本的に所属の店舗で働きます。
規模によってはエリア内の近隣店舗にヘルプに行くこともあると思いますが、年間で9割以上は所属店舗での勤務でしょう。
- いつも同じスタッフ間でコミュニケーション
- 新しい発想や概念が生まれにくい
- 現状維持で満足しがち
本来正しい組織構造のはずが、この体制では周囲の変化に気づかず「これでいい」と無意識に現状維持に走ってしまいます。
主体性を持って動ける人であれば情報感度も高いですし、大きな問題もないと思います。
ですが、多くの人は現状維持に満足し、変化を好まないのが実態です。
そのため、仕組みで解決できないか考える必要があります。
- 最低でも週1回他店で勤務する体制をつくる
- 少なくても月1回、競合店調査の時間を設ける
常識を疑う

毎日同じお店で働くことが悪いという意味ではありません。
「常識を疑う癖をつけておくこと」が大切ということです。
- なぜ毎日このお店で働くのか?
- この環境はよりよく出来ないのか?
- この状態はいいのか?
そういう風に物事を考える癖を付けておくと、新たな発見や発想が生まれやすくなります。
串カツ田中の新入社員の告発は、まさにこの視点が無かったからのではないかと考えます。
往々にして「当たり前だと思い込む」状態が事の発端になることが多いです。
週に1回他店で勤務する体制をつくる

- なぜ毎日このお店で働くのか?
- この環境はよりよく出来ないのか?
- この状態はいいのか?
そもそもこの疑問を抱くためには、環境を整える必要があります。
その環境を整えるために、店舗のスタッフが出来る事は「目的を明確にして提案すること」です。
提案や目標設定に関しては別記事にまとめてますのでそちらを参考にしていただければと思います。

極論ですが、上長や会社が話を聞いてくれない企業は辞めた方がいいです。
転職を探すことをお勧めします。
月1で競合店調査の時間を設ける

自分が勤める企業、お店以外の競合店を見に行く時間を設けることで
- 良い取り組み
- 良くない点(改善できそうな点)
これらを客観的に見ることができます。
月1でエリアミーティングや店長会議で無駄な報告会をするよりも、よほど気づきが得られます。
そもそも多くの会議は結果報告のために行われていることが現状ですが、本来会議は過去の話をする場ではありません。
結果や進捗は共有のスプレッドシートや管理表を常に見れるようにしておくことで、無駄な時間を削減したほうがよいです。
過去よりも未来の話、主に相談をする時間に使うのなら話は別です。
競合店調査に行って、その場でコミュニケーションを取りながら、自店に活かせる気づきを話す場を設ける
そうすると、人との価値観の違いや考え方などの多くの情報を得ることができます。
重要なのは「仕事として調査に行く」ということです。
経費精算が出来ないなどの障壁があれば、それこそが常識を疑う点かもしれません。
まとめ

いかがでしたでしょうか。
大手回転寿司チェーンのスシローのバカッター、串カツ田中の新入社員の告発などで多くの影響を受けていることと思います。
常識を疑う癖を付ける
①週に一回他店で勤務する体制を作る
②月に一回競合調査に行く時間を設ける
ニュースになっていることは氷山の一角ですし、これから山のように問題が発覚していく可能性があります。
最後になりますが、完ぺきにこなす企業も店も人もこの世には存在しません。
大事なのは完ぺきではないことを理解し、現状に満足しないことだと思います。
そうならないように、今のうちから「常識を疑う」癖付けをしておくことをおすすめします。
失敗を恐れず、常に最前線で働く飲食人を私は心から尊敬します。
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